糖質量の表示が無い食品の、糖質量を計算する方法

健康

「栄養成分表示」のエネルギー・タンパク質・脂質から、「糖質量」を簡単に計算する方法をご紹介します。

最近はカロリーだけでなく、食品に含まれる糖質量を気にされている方も多いと思います。

でも、カロリーは書いてあるのに糖質量が書いてない食品ってありますよね。

そんな時は、記載されている栄養成分表示から糖質量を簡単に推算できます。

ユリコ
ユリコ

今回のテーマは、「糖質量の表示が無い食品の糖質量を計算する方法」です。
理屈がわかればすぐに覚えられます!

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三大栄養素とカロリー

食べ物の「カロリー」とは、その食べ物から体の中で産生できる「エネルギー」のことです。

栄養成分表示で、エネルギーは、キロカロリー(kcal)の単位で表示されます。

エネルギーのもととなる栄養素は、糖質・タンパク質・脂質で、三大栄養素と呼ばれています。

食べ物を摂取すると、体の中で三大栄養素からエネルギーが産生されます。

各栄養素1gあたりの、産生できるエネルギー量がこちら↓

三大栄養素1gあたりのエネルギー量
  • 糖質:4kcal
  • タンパク質:4kcal
  • 脂質:9kcal
ユリコ
ユリコ

この数字が「エネルギー換算係数(g/kcal)」で、計算に使います。
覚える数字はこれだけ!
4・4・9で、「脂質だけ高カロリー」と覚えてください。

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エネルギー・タンパク質・脂質から「糖質量」を計算する方法

食品成分表示中の三大栄養素は、「炭水化物・タンパク質・脂質」で表示されていることが多いです。

「糖質」の表示がありませんね。

炭水化物は、糖質+食物繊維です。

食物繊維にはたくさん種類があるのですが、その中には「カロリーがある」とされているものがあります。
食物繊維は人が直接消化吸収してエネルギーを産生することはできません。
しかし、食物繊維を腸内細菌が発酵させてできた物質が腸から吸収されて、間接的に「エネルギーのもと」になり得る場合があるのです。
つまり、今回算出できる「糖質量」は、あくまで食物繊維のカロリーをゼロと仮定した場合の推算値です。
※食物繊維を多く添加した食品などでは、算出した糖質量と実際の糖質量との誤差が大きくなる場合があります。

食物繊維由来のエネルギー量をゼロと仮定すると、エネルギー量・タンパク質量・脂質量から「糖質量」を推算することができます。

具体的な計算方法は、
総エネルギー量から、タンパク質と脂質に由来するエネルギー量を引いて、糖質由来のエネルギー量(kcal)を算出し、その糖質由来のエネルギー量に相当する糖質量(g)を計算します↓

エネルギー・タンパク質・脂質から「糖質量」を4Stepで計算する方法
  1. タンパク質由来のエネルギー量(kcal)=タンパク質量(g)×
  2. 脂質由来のエネルギー量(kcal)=脂質量(g)×9
  3. 糖質由来のエネルギー量(kcal)=総エネルギー量(kcal)-タンパク質由来のエネルギー量(kcal)ー脂質由来のエネルギー量(kcal)
  4. 糖質量(g)=糖質由来のエネルギー量(kcal)÷

※太字の数字は前述した「エネルギー換算係数(g/kcal)」

ユリコ
ユリコ

まとめると、

糖質量(g)
={エネルギーkcal – (たんぱく質g ×4) – (脂質g× 9)} ÷ 4

です!

アルコールや酢酸を含む食品の場合

三大栄養素のほかにも「カロリー」がある食品成分があります。
主なものは、アルコールと酢酸(酢の酸味成分)です。

  • アルコールのエネルギー量は、1gあたり約7kcal
  • 酢酸のエネルギー量は、1gあたり約3.5kcal

アルコール飲料や、酢酸を多く含む飲食物の糖質量を計算する場合は、それらの分も加味して計算しないと誤差が大きくなってしまいます。

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栄養成分表示から計算してみる

ためしに、計算してみましょう。

例題は、私がよく食べているミックスナッツの『エブリデイナッツ』です。

『エブリデイナッツ』の栄養成分表示:1袋(35g)あたり
  • エネルギー212kcal
  • タンパク質6.01g
  • 脂質19.2g
  • 炭水化物7.36g
  1. タンパク質6.01g×4=24.04kcal(タンパク質由来のエネルギー量)
  2. 脂質19.2g×9=172.8kcal(脂質由来のエネルギー量)
  3. 総エネルギー212kcal-24.04kcal-172.8kcal=15.16kcal(糖質由来のエネルギー)
  4. 糖質由来のエネルギー15.16kcal÷4=3.79g←推算された糖質量

炭水化物が7.36gなので、糖質3.79gを引くと、計算上は3.57gが食物繊維ということになります。

食物繊維の量が表示されている場合は、もっと簡単に計算できます。

食物繊維がほとんど含まれない食品(例えば白米など)では、炭水化物量と糖質量は、ほぼ同じになります。
糖質量の表示が無くても、食物繊維量の表示がある場合、炭水化物量から食物繊維量を引けば、糖質量がわかります。
糖質量(g)=炭水化物量(g)-食物繊維量(g)

最後に

ユリコ
ユリコ

今回は、「糖質量の表示が無い食品の、糖質量を計算する方法」についてご紹介しました。
簡単なので、ぜひ試してみてください。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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