うつ(鬱)や慢性的な不調の陰に、栄養不足が隠れていることがあります。
今回は、そんな「栄養不足による不調」と「栄養療法」について解説されている本をご紹介します。
初心者向けの易しい本から、専門的な内容を含む本まであるので、難易度順に見ていきましょう。
「うつ」と栄養【初級レベルの本】基礎知識はこれだけでOK
『ツライときは食事を変えよう』
オーソモレキュラー栄養療法で有名な溝口徹医師による、初心者向けの本です。
漫画と解説の文章で構成されています。
慢性的な不調に悩む人に、私は一番にこの本をすすめます。
漫画のストーリーがコミカルで前向きなので、読むだけで元気がわいてきます。
「食事を変えるだけで、こんなに様々な症状が改善するのか!」と思うと、栄養バランスをきちんと考えた食事をするのが楽しくなります。
さらに、栄養不足で「頑張れない人たち」に対する温かい言葉に、ホロリとさせられます。
「うつ」と栄養【中級レベルの本】
『うつぬけ食事術』
著者の奥平智之医師は、栄養不足による心の不調を「栄養型うつ」と命名して、精神医療における栄養の重要性を啓蒙されています。
漫画と解説の文章、図解で構成されています。
血液検査の結果から、栄養素の不足を推測する「血液栄養解析」についての解説があるので、自分の健診結果から栄養状態を解析できます。
私自身、タンパク摂取量を増やしてみると、この本に記載されている通りに検査値が変動したので驚きました!
「血液栄養解析」は専門的でやや難しいのですが、症状や生活習慣から「不足している栄養素を推測するチェックリスト」も掲載されていて、内容が充実しています。
栄養状態の解析や、栄養療法について詳しく知りたい人には是非読んでいただきたいです。
同じ奥平医師の著作の『食べてうつぬけ』もおすすめです。
『(ココロの不調回復)食べてうつぬけ』
「うつ」と栄養【上級レベルの本】幅広い知識を得る
『【最新版】「うつ」は食べ物が原因だった!』
上記の「初級編」で紹介した溝口医師の著作で、「うつ」と栄養に関する様々な情報が書かれている本です。
心の不調の原因になる事柄について、栄養学的観点から幅広く解説されています。
専門的な内容も豊富で、医学や生化学などを学ばれた方でも興味深く読めると思います。
心の不調に対する栄養療法について広く学びたい方や、精神医療に携わる方におすすめの1冊です。
オーソモレキュラー栄養療法は、心の不調以外にも様々な不調に応用されています。
オーソモレキュラー療法全般について知りたい方には
『最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門』もおすすめです。
最後に
現代社会では、栄養不足と知らずに、多くの人々が慢性的な不調を抱えて生活しているようです。
是非これらの本を読んで、ご自身やご家族の健康管理に役立てていただきたいと思います。