【体験談】子宮摘出手術後の体調変化|子宮腺筋症・内膜症・卵巣嚢腫

草花健康
ユリコ
ユリコ

婦人科で子宮全摘出&卵巣嚢腫の手術を受けました。
この記事は、術後の体調変化の体験談です。
特に、気になる出血や痛みがいつおさまるのか、詳しくレポートしていきたいと思っています。
2021年1月現在、術後2ヶ月です。

★術後3ヶ月 追記しました(2021.2)

詳しい手術内容は「婦人科手術体験記」をご覧ください。

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手術内容・治療内容と、体調への影響について

子宮全摘出

今回の手術では子宮を全摘出したので、術後は生理が無くなります。
つまり、生理痛や生理による出血は完全に無くなることになります。
ただし、子宮摘出後の縫合部(膣断端)が完全にふさがるまでには約3カ月かかるため、縫合部からの出血が起こる場合があります。

卵巣摘出

卵巣から女性ホルモンが分泌されているため、両方の卵巣を摘出すると急激な女性ホルモンの低下により、更年期障害や様々な体調への悪影響が懸念されます。
そのため、今回の手術では左側の卵巣のみを摘出し、右卵巣は温存しています。

子宮内膜症病変切除・癒着剥離

私の場合、深部子宮内膜症のため子宮と腸の癒着がひどく、癒着をはがしたり内膜症組織を切除したりする必要があったようです。
癒着により痛み等が生じていた場合は、術後にその症状が改善する可能性もあります。

子宮内膜症再発予防薬の服用

術後約1ヶ月後から、子宮内膜症再発予防のためにジエノゲスト(先発品の名前はディナゲスト)という薬の服用を開始しました。
子宮を全摘出しても、卵巣を片方残してあるため、子宮内膜症の再発リスクは残ってしまいます。
主治医から、再発率を減らすためにジエノゲストを50歳くらいまで継続服用するように勧められました。

ジエノゲストはもともと子宮内膜症や子宮腺筋症等を治療するための薬です。
ホルモン系の薬剤なので、吐き気や頭痛、うつ症状等々…様々な副作用がでる可能性もあります。

婦人科腹腔鏡手術全般

腹腔鏡手術とはいえ、全身麻酔でお腹に穴をあけ、内臓を切除したりするわけですから、術後の体調に様々な影響を与えます。
主なものは、吐き気や発熱、傷の痛みやお腹の中の痛み、蠕動痛、排便・排尿への影響などです。

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手術後の体調変化ダイジェスト

入院中の体調変化

手術直後はベッドで仰向けのまま、ほとんど動けない状態。
鎮痛薬は注射薬で投与されていました。

翌日、起き上がれるようになると、鎮痛薬は内服薬になりました。
ロキソプロフェン錠60mg(先発品名はロキソニン)を1回1錠。
入院中は、痛みの強弱に関わらず1日3回しっかり服用しました。
それでも動く時は痛いので、ベッドから降りる時や歩く時は一苦労。
腸が動く時も、一時的に強い痛みが起こりました。
腸の動きに伴う痛みを「蠕動痛」と呼ぶそうです。
くしゃみをする時も、傷に響きました。
歩く時は、腰を曲げてヨロヨロと歩いていました。
この日の夕方から夜にかけて、徐々に腹部膨満感と吐き気で苦しくなってきました。
夜中に吐き気止めの点滴をしてもらい、徐々に治まってきましたが、食欲が無い状態が数日続きました。

子宮摘出後の縫合部からの出血は少量で、入院中はあまり気になりませんでした。
退院時診察の内診の時、内部に溜まっていた鮮血が出てきましたが、その出血もすぐに治まりました。

退院時には、体をまっすぐ起こして歩けるようになっていましたが、歩くとお腹に響くので、未だゆっくり歩きでした。

退院後の体調変化

退院後は、鎮痛薬の服用回数を痛みの状態に合わせて調節することにしました。

退院の翌日午前中から、頻尿の症状出現。
昼頃から寒気がして発熱(38℃くらい)
夕方、病院に電話をして頻尿と発熱の症状が出たことを相談しました。
結果、「様子をみて、もしもひどくなったら再度電話して」とのこと。
翌日、一旦解熱したものの、数日間は微熱がでたりさがったりしていました。

退院6日後の起床時、大量の寝汗と血液交じりの水っぽい帯下(おりもの)が出ているのに気づきました。
汗はともかく・・・
この大量の帯下はいったいどこから出てきたのか?
「膣断端(縫合部)が離開したのでは!?」と、不安でいっぱいでした。
受診したくても、手術した病院の婦人科は完全予約制。
電話で相談するのも気が引けたので、自己判断でしばらく様子をみることにしました。
その後3日間くらいは血性帯下の量が多めのでしたが、徐々に減っていきました。
しかし、少量の血性帯下がダラダラと毎日続き、「一体、いつ止まるのか?」と、不安な日々を過ごしていました。

術後4週間後に受診。
心配していた子宮摘出後の縫合部も「しっかり縫合されているのが見えるので大丈夫」と言われました。
仕事復帰の許可もいただき、受診の2日後から仕事復帰しました。

術後1ヶ月経っても未だ、歩くと傷に響く感じがして早く歩くことができない状態。
立ち仕事をしていると、下腹がズーンと重く痛くなってきます。
少量の出血(血性帯下)も止まる気配無し・・・

総合的に体調が落ち着いてきたと実感できたのは、術後1ヶ月半くらい経ってからでした。

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子宮摘出手術後の出血

ユリコ
ユリコ

子宮摘出後の出血が意外と長く続きました。
出血の程度は個人差が大きいようです。
私の場合、完全に止まるまで2ヶ月くらいかかりました。

子宮摘出後の出血状況
  • 手術直後(入院中)

    極少量の出血

  • 退院時診察時(術後5日目)

    内診時に鮮血出血(一過性)
    →その後は再び極少量の出血

  • 術後11日目

    大量の血性帯下出現(2〜3日間)

  • 術後2週間目

    少量の出血(血性帯下)が続いている

  • 術後6週間目

    出血(血性帯下)の頻度が減ってくる

  • 術後8週目以降

    出血が完全に止まった様子

【追記】術後3ヶ月経過
完全に止まったと思っていた出血が、術後10週目と11週目に極少量あり。
術後12週目以降は、出血無しです。
今度こそ、完全に止まったと思いたいです。

子宮内膜症の痛み・手術後の痛み

手術前は、生理痛と骨盤痛(生理時以外の下腹部痛、腰痛など)のため、鎮痛薬を頻繁に服用していました。
手術後は、手術による痛みのため鎮痛薬を服用していましたが、徐々に服用回数は減っていきました。
子宮内膜症による痛みは、手術をしても無くなるとは限らないそうです。
私は子宮を全摘出したので、生理痛は無くなりました。
しかし、術後2ヶ月経過した時点では、骨盤痛は時々少しあります。
特に、長時間立ち仕事をしたり歩いたりした時に、下腹部が重く痛くなります。
その骨盤痛も、手術の影響による痛みなのか内膜症の名残なのかわかりません。

ユリコ
ユリコ

手術前後の鎮痛薬服用回数を集計してみました!

【手術前】鎮痛薬服用頻度(術前12週間 合計56回)
  • 1週間平均 約4.7回
【手術後】鎮痛薬服用頻度の推移
  • 術後1週間目 17回 (手術翌日から7日間)
  • 術後2週間目 9回
  • 術後3週間目 5回
  • 術後4週間目 0回
  • 術後5週間目 2回
  • 術後6週間目 0回
  • 術後7週間目 0回
  • 術後8週間目 0回
  • 術後9週間目 1回

【追記】術後3ヶ月経過
術後10週目以降、鎮痛薬の服用はゼロです。

術後2ヶ月経過した時点での体調まとめ

  • 下腹部に違和感はあるものの、痛みはだいぶ治まってきた
  • 出血は止まっている
  • 腹腔鏡手術による下腹部の傷跡は少し薄くなってきたが、傷跡が消える気配は今のところ無い
  • ジエノゲストの副作用は今のところ無い様子
ユリコ
ユリコ

以上、術後2ヶ月経過した時点での体調変化レポートでした!

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